leodly

　フランスの有名なモラリストであり文学者である
　ラ・ロシュフーコーが知恵も才能も乏しいために
　一つの救いの道を教えてくれました。すなわち最
　もすぐれた才能は何かというと、他の善行に従う
　道を心得ることである、と。ところが人間には、
　迂闊とか、ねたみ、とかいうものがあって、容易
　にこれが実行できません。これを行う道はまずも
　ってよい友だちを得ることであります配助聽器。

　誠の友はあらゆる宝の中最大のもの、しかも人々
　が、それを手に入れようと案外考えない実の一宝
　である。

　良き師、良き友をもつということは意外にむつか
　しいものであります。なぜかというと、世に先生
　と称する者、友人と称する者はたくさんあるけれ
　ども、本当の意味の良師・良友は少ないからです。
　そこで本文にある「誠の友はあらゆる宝の中で最
　大のものである」ということが理解できます。し
　かも人々は案外それを手に入れようと考えませんuche DSE。
　その宝も。

　多くの友人は人を交際嫌いにさせ、多くの信心家
　は人を信心嫌いにする。
　　　　　　　　　　　　　ラ・ロシュフーコー

　つき合うのがいやになる俗友、悪友、愚友、凡友
　が多いために、真面目な人は往々にして友人嫌い、
　人間嫌いになります。民間に流布されている宗教
　も、そのなかには狂信者や邪信者等のうるさい人
　たちがおるために、これまた、信心はいやだとい
　うようになりやすい。しかしこれは例外でありま
　して、やはり本当の師・まことの友と言うものは
　あらゆる宝の中で最高であることには相違ありま
　せん。
　これは必ずしも友交ばかりではありません。政治
　の世界を見ても同様であります沙田通渠。